社会保険労務士試験の難易度と合格率は?勉強時間や他士業との比較を分かりやすく解説!

社労士イメージ 社会保険労務士

社会保険労務士試験の受験を検討している方のなかには、「社労士って難しそう。本当に私でも合格できるのかな?」「やっぱり他の資格にしようかな……」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

結論として、社労士試験の合格率は6.78%で、合格には1,000時間以上の勉強時間が必要です。

本記事では、社労士試験の合格率・難易度・勉強時間についてどこよりも詳しく解説しています。また社労士試験受験者の感想もまとめています。

記事を最後までチェックすれば、社労士試験の全体像が掴め、あなたが社労士試験を受験すべきなのかどうかが明確になります。

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社労士資格とは?

そもそも社労士とはどういう資格なのでしょうか?まず最初に社労士資格についての

社労士は社会保険労務士の略称です(本記事では呼称を「社労士」に統一しています)。社労士は社会保険や労働関連の法律の専門家として、人事や労務管理を行います。法律などの専門的な知識を駆使して労働者の権利を守る、やりがいのある職業です。

社労士は、1号業務・2号業務・3号業務の3つの独占業務を行うことが可能です。各業務での仕事例は以下の通りです。

  • 1号業務の例:雇用保険に関する書類の作成や提出を代行する
  • 2号業務の例:企業の就業規則の作成を行う
  • 3号業務の例:企業向けに社員教育や賃金設計に関するコンサルティングを行う

社労士は、このような独占業務を活かして独立すや副業を行うことも可能なため、人気の国家資格となっています。

社会保険労務士試験の概要

社労士として働くためには、国家資格である社労士資格の取得が必要です。以下に社労士試験の概要についてまとめました。

受験料15,000円
試験日程毎年8月の第4日曜日
(日程は毎年4月中旬に発表)
申し込み期間4月中旬〜5月31日
(申し込みは郵送/オンラインから選択可)
問題形式マークシート式
試験構成・選択式試験(午前に実施) 時間:80分 満点:40点 大問:8つ(1つの大問につき小問5個)  
・択一式試験(午後に実施) 時間:210分 満点:70点 大問:7つ(1つの大問につき小問10個)
合格基準総得点と科目ごとの得点で判断
(いずれかが合格基準点に満たない場合は不合格)
(参照:社会保険労務士試験オフィシャルサイト 試験の概要)

社労士試験の試験科目は以下の8つです。

  • 労働基準法及び労働安全衛生法
  • 労働者災害補償保険法
  • 雇用保険法
  • 労務管理その他の労働に関する一般常識
  • 社会保険に関する一般常識
  • 健康保険法
  • 厚生年金保険法
  • 国民年金法

社労士試験は全問マークシート方式ですが、選択式試験と択一式試験の2つに分かれています。

選択式試験が午前9時開場で、昼食時間を挟み、択一式試験が午後4時50分に終了します。このように、社労士試験は1日がかりで行われる試験です。

社労士試験の合格率はたったの6.78%

試験の合格率が分かれば、その試験のおおよその難易度が掴めます。

社労士試験の合格率について見てみましょう。

社労士試験過去5年間の合格率の推移

社労士試験の過去5年分の合格率を調査したところ、合格率の平均は6.78%でした。詳細は以下の通りです。

 合格率
令和3年度7.9%
令和2年度6.4%
令和元年度6.5%
平成30年度6.3%
平成29年度6.8%
5年間の合格率の平均6.78%
社労士試験過去5年間の合格率(参照:社会保険労務士試験オフィシャルサイト)
※平成29年度〜令和3年度の合格率については、少数第二位を四捨五入しています。

合格率の平均はわずか6.78%です。つまり100人中7人も合格できない計算になります。社労士試験の受験者数は毎回4万人程度なので、合格者数は毎年2,800人程度です。

年度によって合格率に若干の変動はあります。しかし受験する年度によって合格率に差が生まれないように試験は作られるので、合格率は原則6〜7%程度となるでしょう。

社労士試験の合格率はなぜ低い?

社労士試験の合格率が6.78%と低い最大の理由は、試験科目ごとの合格基準点の存在です。

社労士試験の試験科目は8つあると紹介しました。

しかし8つの合計点が合格基準点を上回っていただけでは、社労士試験には合格できません。社労士試験に合格するには、以下2つの条件を満たす必要があります。

  • 8つの試験科目の合計点が合格基準点を上回っている
  • 各試験科目の点数が合格基準点を上回っている

つまり得意な試験科目で得点をいくら稼いでも、苦手な試験科目の得点が合格基準点を下回っていたら不合格です。

よって社労士試験に合格するためには、8つの試験科目を満遍なく対策しなければなりません。また、合格基準点を下回る科目が出ないように、得意科目を伸ばすのではく、苦手科目から順番に対策を行うのが得策です。

また社労士試験の合格率が低い2つ目の理由として、試験科目数の多さが挙げられます。社会保険労務士の試験科目は8つと多いので、全て対策するにはそれなりの勉強時間が必要となります(勉強時間については後述します)。

社労士試験の難易度まとめ

社労士試験の難易度は、他の資格と比べても高いです。

社労士は、弁護士・司法書士・行政書士・税理士・土地家屋調査士・弁理士・海事代理士とともに八士業と呼ばれます。

八士業は、資格を取得すれば独占的に業務を行える分、それ以外の資格と比べると飛び抜けて難易度が高くなっています。

では具体的に社労士試験の難易度はどのくらい高いのでしょうか。以下3つの観点でまとめました。

  • 行政書士と比較した場合
  • 他の国家資格と比較した場合

それぞれ詳しく見てみましょう。

行政書士と社労士ではどちらが難しい?

試験の難易度で社労士とよく比較される資格が行政書士です。

行政書士は、官公庁に提出する書類を作成したり、その書類についてアドバイスを行える職業です。「社労士と行政書士、どちらを目指そうか迷うな」と悩んでいる読者の方も多いのではないでしょうか。

結論としては、社労士の方が行政書士よりも難易度が高いです。

以下は、社労士と行政書士の、直近5年分の合格率を比較した表です。社労士も行政書士も、1回の試験で約4万人の方が受験しています。

 社労士の合格率行政書士の合格率
令和3年度7.9%11.2%
令和2年度6.4%10.7%
令和元年度6.5%11.5%
平成30年度6.3%12.7%
平成29年度6.8%15.7%
5年間の合格率の平均6.78%12.36%
(参照:社会保険労務士試験オフィシャルサイト / 一般財団法人 行政書士試験研究センター)
※平成29年度〜令和3年度の合格率については、少数第二位を四捨五入しています。

年度によって合格率は異なりますが、どの年度も社労士の方が合格率は低いです。直近5年間の合格率平均は、行政書士が12.36%であるのに対し、社労士は半分近い6.78%となっています。

社労士と行政書士を比べて、少しでも簡単な資格を取得したいのであれば、行政書士資格の受験をおすすめします。

他の国家資格と比べると難易度はどのくらい?

現在国家資格は313種類あります。「なにか1つくらい国家資格を取得したい」という思いで、社労士資格に辿り着いた方も一定数いるはずです。

国家資格全体で見た場合の、社労士資格の難易度はどのくらいなのでしょうか。

全ての難易度をランキング形式で掲載することは現実的ではなく、何を持って「難易度が高い」とするのかという問題もあります。

そこで今回は八士業に絞り、合格率が低い資格から順に並べました。

  1. 司法書士:合格率3~4%
  2. 社会保険労務士:合格率4~6%
  3. 弁理士:合格率6~10%
  4. 土地家屋調査士:合格率7~9%
  5. 行政書士:合格率8~15%
  6. 税理士:合格率12~15%
  7. 弁護士:合格率22~39%
  8. 海事代理士:合格率48~54%

(参照:AGAROOT 士業資格の難易度・年収ランキング!8士業・10士業にて比較!)

※司法試験(弁護士)のような超難関資格は、そもそもの受験者数が少ないため、合格率は高くなる傾向にあります。

合格率の観点で見れば、社労士試験は八士業の中でも2番目に難易度が高い資格であることが分かります。

社労士試験受験者の感想まとめ

ここまで読み進めてみて「社労士はやっぱり難しそう」「私には無理かも……」と落ち込んでいる方も多いのではないでしょうか。

確かに社労士は難易度が高い試験です。しかし毎年2,000人以上が合格をする資格でもあります。

既に社労士試験を経験した、受験生であるあなたの先輩にあたる方の声を、ツイッターにて調査しました。そこで見つけた社労士試験受験者の感想を「難しかった」「難しすぎた」と感じた人と、「簡単だった」と感じた人に分けて紹介します。

「難しかった」「難しすぎた」と感じた人

「簡単だった」と感じた人

社労士試験受験者の感想について調査していると、何回も受験をしてやっと合格を勝ち取っている方が多い印象を受けました。中には9回目の受験で合格を勝ち取った方もいるようです。

もちろん1回で合格するに越したことはありません。しかし社労士試験にチャレンジするのであれば、複数回の受験は視野に入れておく必要がありそうです。

また「数年後に受験しようかな」と思っている方は、1回では合格できない可能性を考慮して、直近の日程でも試験を受けてみるべきです。

社労士試験は年に1回しか実施されません。TOEICのように毎月実施されるわけではないので、万全の準備をして試験に臨む必要があります。

社労士試験合格に必要な勉強時間

社労士試験に合格するためには、最低でも1,000時間の勉強時間が必要だと言われています。

1,000時間の勉強時間を確保するためには、1日何時間の勉強をどのくらい続ければいいのか、表にまとめました。

1日あたりの勉強時間1,000時間達成までの日数
1時間1,000日
2時間500日
3時間333日
4時間250日

1日平均3時間の勉強時間を確保できれば、1年間で社労士試験への合格も可能です。自分のスケジュールと相談をして、1日どのくらい勉強時間を確保できそうなのか、社労士試験合格までにどのくらいかかりそうなのかの目処を立てましょう。

1日1時間だと対策に最低3年弱かかってしまうので、1日2〜3時間の勉強時間は確保したいところです。

社労士試験は独学でも合格可能

社労士試験の勉強方法には、独学・通信講座・スクールの3つの選択肢があります。「できれば独学で社労士試験に合格したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし当サイトでは、独学での社労士資格挑戦をおすすめしていません。なぜなら社労士が難関資格である以上、ベスト環境で勉強をすべきだからです。

独学では参考書を使った学習がメインですが、通信講座等を利用する場合は、社労士資格を持つ講師の講義動画が見られたり、社労士を目指す仲間と簡易SNSのような機能を使って交流できたりします。

通信講座の場合は参考書よりも費用がかかります。しかし年にたったの1回しかない社労士試験のための費用と考えれば、それほど大きな金額にはなりません。

まずは無料体験や資料請求をして、自分に合った通信講座やスクールを見つけるところから始めましょう。「やっぱり私は独学でいいかな」と思ったら、無料体験や資料請求の段階で簡単に後戻りできます。

社労士の学習ならスタディングがオススメ!

社会保険労務士の合格を目指すなら、スタディングで学習をするのがオススメです。

スタディングの社会保険労務士講座は、動画での講義と問題練習を最適な順番で学べるカリキュラムになっており、初めて社労士受験に挑戦する方でも勉強方法に迷うことなく合格を目指せます。

全てWEBで学習をする形式のため、通勤時間や休憩時間等のスキマ時間を使って学習をすることが出来るため、働きながら社労士合格を目指す方に最適の講座となっています。

最短で社労士合格を目指したい方におすすめ!

まとめ

社労士試験の合格率・難易度・勉強時間について解説しました。本記事で解説したことを再度箇条書きでまとめます。

  • 社労士試験の合格率は6.78%
  • 社労士試験の合格率は八士業の中で2番目に低い
  • 社労士試験は何回か受験をしてやっと合格できる人が多い
  • 社労士試験には最低でも1,000時間の学習時間が必要
  • 社労士試験の独学はおすすめしない

社労士への道のりは決して簡単ではありません。しかし社労士試験に合格すれば、社労士として働けることに加えて、「難関資格に合格したんだ」という達成感が得られます。

そしてその達成感は、今後他の何かをするときの自信やモチベーションとなります。 まずは通信講座の無料体験を受けてみるなど、今日からできることを始めましょう。自分に合った教材さえ見つけてしまえば、あとは社労士試験合格に向けて突き進むのみです!

最短で社労士合格を目指したい方におすすめ!

この記事の筆者
キャリアコンサルタント
パオ助

介護業界専門の転職エージェントで両面型担当者として勤務後、今はマーケティングとキャリアコンサルタントを両立中。
キャリアコンサルタントとして、人材業界や介護業界についての情報を発信中!転職エージェントや人材派遣会社で勤めている方々全員に「キャリアコンサルタント」の資格を取得してもらうのが夢。
資格取得の難易度や、おすすめのキャリアコンサルタント養成講座の情報等を発信していきます!
Twitterでは緩めの発信をしているので、よければフォローしてください。
 
【保持資格】
・独学で国家資格キャリアコンサルタント1発合格!
・2級キャリアコンサルティング技能士も独学で合格。
・その他保持資格:衛生管理者、個人情報保護士
 
【好きなカウンセリング技法】
・来談者中心カウンセリング
(パーソンセンタード・アプローチ)
 
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