【転職エージェント漫画】悲劇!志望動機は「エージェントに紹介されたから」

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転職エージェントをしていると、候補者(求職者)の方が面接中に「志望動機は御社のことを○○さんに勧められたからです!」と発言してしまう場面に出くわすことも多いです。

これを言っちゃうと、不採用への道へまっしぐら。

  • 就職希望者は、志望する会社に入社することができず、
  • 採用担当者は、人材を採用する機会を逃し、
  • 転職エージェントは、紹介手数料をとりっぱぐれる。

まさに三方悪しの悲劇です。

なぜ「志望動機は紹介されたから」という悲劇的なセリフが面接中に飛び出してしまうのでしょうか。
そして、この志望動機は具体的に何がまずいのでしょうか?

「転職エージェントに紹介されたから」がマズイ理由

「転職エージェントに紹介されたから」という志望動機は、日本語としては決して間違いではありません。

転職エージェントを利用して 就職活動を行う人は、最初に希望条件のヒアリングを受け、その後、条件や経験を踏まえて求人を紹介されます。
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つまり、求職者の方からすれば転職エージェントを利用している時点で、面接を受けている会社は「エージェントに勧められた会社」であることが多いと思います。が、これを言ってしまえば採用までの道のりはグッと遠のいてしまいます。
(ここから採用されるにはかなりのファインプレーが要求されます。)

なぜなら、採用担当者の立場から考えると「志望動機」はとても重要な質問項目だからです。
採用担当者が志望動機を聞くのは「自社で働くイメージが出来ているか」「自社の企業研究がどれだけ出来ているのか」や「仕事に何を求めているのか」を確認するという目的が大きいです。

自社への期待やイメージを聞きたかった採用担当者への「転職エージェントに紹介されたから」という一言は、採用担当者をガッカリさせる可能性が非常に高く、内定を目指すなら絶対に避けたい一言です。

転職エージェントには何ができた?

では、転職エージェントのキャリアアドバイザーには何ができたのでしょうか?
ケースバイケースで様々なパターンがあると思いますが、下記を確認してみましょう。

面接練習は表面的ではなかったか?

面接練習の際、志望動機だけでなく自己PRやモチベーションの源泉など、候補者の方の強みと弱みについて本質的な深堀できていたでしょうか?

自己分析を徹底することで、強味や弱みを深堀しつつ、面接を受ける企業で強みを生かして働くようなイメージ持つことが出来たか否か?は就職活動を行う上で超重要な項目です。

ここがしっかり出来ていなければ、面接で思わぬ質問が来た際に対応することが困難です。

かくいう私パオ助も、候補者の方が面接で芳しくない(内定を遠ざけるような)発言をしてしまうケースでは、求職者との方の面談の中で自己分析が深堀出来ていなかったり、もしくは自己分析が出来ていてもそれが志望動機と結びついていないケースが大半でした。

面談や面接練習の中で確認すべきもの

候補者の方が
・仕事に何を求めているか?
・やりがいをどんなところで感じる?
・面接先の事業や仕事内容と紐づけて考えられているか?
・実現したい「成長した自分」や「社会に貢献するための方法」はイメージできているか?
は面談の中や面接練習の中で明確に出来るようにしていきましょう。

これを徹底することで、候補者の企業への志望度が明確になり、しっかりと自分の意思を伝えられるようになるはずです。

面接官には何が出来る?

ちょっとここで視点を変えて、面接官の視点で考えてみましょう!

人材不足の時代に求められる面接

言わずもがな、現代日本は超人材不足の時代です。
2030年には7,023万人の労働力需要に対し、6,429万人の労働力しか見込めず、644万人の人手不足になると推定されています。

そんな中でも、面接を行う採用担当の方からすれば、人手不足といっても誰でもよいわけではなく「出来れば優秀な人材を採用したい!」と考えている方が多いと思います。
しかし、面接の中での評価がイマイチでも、実際に一緒に働くとイメージが覆されるケースも多く、もちろん逆のケースもあります。

人材不足の社会情勢に加え、面接ですべてを見極めることが困難な現実を踏まえ、面接を担当する方に一つだけお願いがあります。

それは、「候補者の強みを引き出すような質問」を考えて欲しいのです。

個人的には、面接という場は働きたい人と人材募集をしている企業とのマッチングの場だと考えています。

ですが、現実の面接では「選ぶ側と選ばれる側」という認識の場になることが多く、そうなると日常生活には無いきわめて特殊な緊張感にあふれた空間になってしまいます。これでは、就職希望者は地震の考えをしっかりと伝えることが困難です。

私は転職エージェントのイチ担当者という立場で、様々な求職者の方々と関わってきましたが、面接企業で行かせる素晴らしい強みを持った方も、面接ではその魅力が伝えることが出来ずに不採用となるケースをいくつも見てきました。

そうならないためにも、求職者の方がうっかり失言を繰り出した際には、面接官の方には積極的なフォローをしていただきたいと考えています。

例えば、もし志望動機は「転職エージェントに紹介されたから」の回答が来た際には、
「なるほど!紹介されて知ってくださったんですね!」
「当社のこと、どんな風に聞いていますか?調べたりしましたか?」
「どんなふうに働いていきたいですか?」
のように、たった一言で幻滅せずに是非その候補者の方が持っている本音を引き出せるような質問をしていただき、その方が本当に自社で活躍出来るのか否かを見極めて頂きたいと思っています。

まとめ

面接は、企業と人材のマッチングの場です。
お互いの考えを伝えあったうえで採否を決められるように、しっかりと準備をしていきましょう!

求職者と求人者のマッチングさせる能力を向上させるには、キャリアコンサルタント資格の取得がオススメです!