介護職が転職エージェントを利用する際の注意点とは?メリットやデメリットとおすすめ活用方法も紹介

介護職向けの転職エージェントを利用する際の注意点を解説介護士

介護士専門の転職エージェントを使いたいけど、なんとなく怖いという人も多いのではないでしょうか?

現在はさまざまな介護の転職エージェントがあり、何が自分に合っているか迷いますよね。

本記事では、介護職の方が転職エージェントを利用する際の注意点やメリットを解説し、おすすめ活用方法や良い転職先を見つけるためのポイントなどを紹介します。

介護職に転職を検討している人に役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてみてください。

>介護職におすすめの転職エージェント比較はコチラ!

介護職向け転職エ―ジェントについて

まずは、介護業界に特化した転職エージェントに関する、以下の内容を解説していきます。

介護職向けの転職エージェントのポイント解説

  • サービス内容
  • 完全無料で利用できるワケ
  • 転職サイトとの違い
  • 介護分野における職業紹介事業に関するアンケート
  • 適正な有料職業紹介事業とは

それぞれ詳しい内容を見ていきましょう。

サービス内容

介護職向け転職エージェントの、主なサービス内容は以下のとおりです。

介護職向けの転職エージェントのサービス内容

  • 転職相談
  • 求人紹介
  • 履歴書添削
  • 見学や面接の日程調整
  • 面接同行
  • 条件交渉
  • 入社後のアフターフォロー

このとおり、転職に関するサポートをすべて行ってくれるサービスです。

さらに利用料は完全無料で気軽に使えるのも魅力的。ではなぜ無料で利用できるのかについて説明していきます。

完全無料で利用できるワケ

転職エージェントは基本的に完全無料で利用することが出来ます。無料で利用できる理由としては、以下が挙げられます。

介護職向けの転職エージェントが無料の理由

  • 収入源は企業(介護施設)から受け取る紹介手数料
  • 施設へ人材を紹介し採用が決まると手数料が入る仕組み
  • 施設側は「紹介手数料を支払っても人材を採用したい」という考え

介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査によると、採用された方の年収の20%ほどが手数料として、施設側からエージェントに支払われているようです。

計算例

年収500万の方が採用された場合
・500万円×20%=100万円が紹介手数料

仕事を探している求職者ではなく、人材を採用して施設運営を行いたい介護施設から紹介手数料を受け取るため、介護職の方は転職エージェントのサービスを無料で受けることが可能になっています。

参考:厚生労働省「介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査」

転職サイトとの違い

転職エージェントは、「転職サイト」や「求人サイト」とよく混合されますが、それぞれ以下のようにサービス内容が異なります。

 特徴おすすめの人
転職エージェント求人の紹介から採用手続きまで転職活動のすべてをサポートしてくれる忙しくて時間がない人や転職のプロに任せたい人
求人サイト転職サポートはなく、基本は求人の紹介のみ自分のペースで転職活動を進めたい人
転職エージェントと求人サイトの違い

求人サイトは求人の紹介のみを行っているため、求人探しや面接の調整は転職活動は基本的に自力で行う必要があります。

一方、転職エージェントは転職活動のすべてをサポートしてくれるだけでなく、給与や就社時期などの条件面の交渉もしてくれます。

そのため、上手に活用することで理想の職場や待遇を実現しやすい手段と言えるでしょう。

介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査

さて、転職エージェントの仕組みについて解説してきましたが、実際の利用者の声はどうなのでしょうか?

介護職向け転職エージェントの実態を理解するために、職業紹介事業に関するアンケート調査の内容を一部紹介します。

転職エージェント(民間職業紹介事業者)を利用する理由は?(就職者への調査)

回答内容回答割合
スマホで手軽に登録できる70.1%
企業の詳しい情報を知ることができる31.8%
希望に合った求人を紹介してもらえる30.8%
忙しくて求人を探す時間がない27.1%
就業条件について交渉してもらえる23.4%
参考:厚生労働省「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査」

こちらのアンケート結果を見ると、スマホひとつで手軽に利用できる点や、「企業の詳しい情報を得るため」「希望に合った求人の紹介」等を転職エージェント利用の理由として挙げている人が多いようです。

また、忙しくて時間がない場合や「条件面の交渉代行」に魅力を感じている人が多いことも分かります。

転職エージェント(民間職業紹介事業者)を利用する際の問題点は?(就職者への調査)

回答内容回答割合
登録が面倒だった22.1%
求人情報と実際の情報が異なっていた14.9%
必要な情報が十分得られなかった13.9%
求人情報がわかりにくかった7.5%
転職の勧奨がしつこかった7.8%
フォローアップが不十分だった5.0%
参考:厚生労働省「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査」

こちらのアンケートでは、利用者が「転職エージェントを利用する際の問題点」と考えている点が分かります。

登録の際には電話での希望就業条件ヒアリングが行われることが多いのですが、その点が「面倒」と感じる人が多いようです。

参考:厚生労働省「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査」

適正な有料職業紹介事業者とは?

先述のアンケート調査には「悪徳業者に対する取り締まりの強化」を求める声もありました。

悪徳業者を利用しないためにも「適正な有料職業紹介事業」として認定されたサービス利用をおすすめします。

適正な有料職業紹介事業者とは、適正な優良職業紹介事業者の認定制度で、以下のような基準を満たし認定された事業者のことです。

  • お祝い金を支給しないといった法令を遵守している
  • 取り扱い職種別に手数料を公表している
  • 転職活動を濫りに助長するような不適切な広告表現・広報活動を行っていない

認定された場合は、以下のマークを利用できるためエージェントを選ぶ際の参考にしてみてください。

参考:厚生労働省「適正な有料職業紹介事業とは」

介護の転職エージェントを利用する際の5つの注意点

転職エージェントをうまく活用するには、自身と相性の良い企業を探す必要があります。

転職エージェントを選ぶ際には、以下の5つのことに注意して利用しましょう。

転職エージェントを選ぶ際の注意点

  • 対象地域を調べる
  • 求人数を比較する
  • 口コミや評判をチェックする
  • 担当者の対応を確認する
  • 一つのエージェントだけで判断しない

それぞれ詳しい内容を解説していきます。

>介護職におすすめの転職エージェント比較はコチラ!

対象地域を調べる

せっかく良いエージェントを見つけても、自分の住んでいるエリアが対象外だと利用できません。

介護の転職エージェントの多くは、全国を対象としていますが、中には関東圏や都市部のみの場合もあります。

また、「全国の求人に対応」とうたいつつも、「自身の住んでいる地域の求人は少なかった」というケースも有るので注意が必要です。

そのため、転職エージェントの利用前には必ず対象地域を調べておき、せっかくの登録が無駄足にならないよう気をつけましょう。

求人数を比較する

求人数が多い=良いエージェントというわけではありませんが、エージェントを選ぶ際の一つの基準になります。

そのため、各エージェントが取り扱っている求人数を把握しておくことをおすすめします。その際は公開求人だけでなく、非公開求人の数も見ておきましょう。

非公開求人はある程度介護の経験が必要であったり、キャリアアップを目指す人のために対象者が絞られていたりするような内容になっています。

実際に私も非公開求人を紹介してもらい、公開求人にはないような高待遇な求人に応募できました。

口コミや評判をチェックする

今はネットやSNSが普及したおかげで、介護の転職エージェントの口コミや評判を簡単に確認できるようになりました。

実際に調べてみると、良い口コミだけでなく悪い口コミも出てきます。なぜなら支店や担当者によって対応が違ったりするから。100%良い口コミばかりのエージェントは存在しないということです。

それぞれのメリットとデメリットを把握した上で、理想の転職が実現できそうなエージェントを選ぶといいでしょう。

担当者の対応を確認する

転職エージェントは人間が行うサービスのため、どうしても担当者によってサービスの質に違いが生じます。

また、サービス内容に問題なくても、どうしても担当者と相性が合わないというケースもあるでしょう。

担当者に相談していく中で自分に合わない人だと転職活動がストレスになるだけなので、受付窓口や問い合わせなどから連絡して、担当者の変更を依頼しましょう。

一つのエージェントだけで判断しない

介護の転職エージェントはさまざまな企業が展開しており、それぞれ特徴が異なります。そのため、複数のエージェントを利用しながら、自分に合ったものを見つけましょう。

転職エージェントによって特徴は様々で、以下のような特徴を持つ企業があります。

転職エージェントが持つ特徴の例

  • 未経験者向けの求人が多い
  • 非公開求人を豊富に取り扱っている
  • 経験者向けの高待遇な求人が多い
  • 転職サポートだけでなく資格取得支援もしてくれる
  • 担当者が全員介護系の資格保有者

自分が求めている転職先や担当者との相性などを確かめながら、自分に合ったエージェントで理想の転職を目指しましょう。

>資格取得支援制度がある転職エージェントはコチラで解説!

介護の転職エージェントを利用する7つのメリット

介護職の方が仕事を探す際に転職エージェントを利用するメリットは、以下の7つが挙げられます

介護職が転職エージェントを使うメリット7選

  • 代わりに自身の希望する求人を探してくれる
  • 非公開求人を紹介してくれる
  • 転職先の詳しい情報を聞ける
  • 給与交渉をしてくれる
  • 履歴書の添削をしてくれる
  • 面接に同行してくれる
  • 孤独に転職活動しなくて済む

求人数が多い介護業界では就職先に困ることは稀ですが、「自身の希望に合った職場」に出会うためには効率よく転職活動を行う必要があります。

転職エージェントを利用して上記のようなメリットを活かすことで、自分に合った転職先を見つけやすくなります。

上記のメリットについて、それぞれの詳しい内容を解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

代わりに求人を探してくれる

転職エージェントを利用する最大のメリットは、自分で求人を探さなくていいところです。しかも利用料は完全無料でサポートしてくれるため、使わない理由はないでしょう。

登録時に給与や施設形態など、希望条件を伝えておけば、それに合った求人をピックアップして紹介してくれます。

仕事をしながら転職活動をする場合、時間に余裕がなく思い通りに進まないこともあるでしょう。エージェントを利用すれば、担当者が代わりに動いてくれるため、効率的に転職活動を行えます。

非公開求人を紹介してくれる

転職エージェントに登録しておくと、自分では見つけられない非公開求人を紹介してもらえます。

非公開求人は、高待遇な条件だけでなく、競争相手が少なく採用につながりやすいメリットもあります。なぜなら、介護の経験や資格など、ある程度の条件が揃った人のみ紹介してもらえるからです。

筆者である私も介護経験10年でいくつかの資格を持っていたため、自分では見つけられない介護事業の幹部候補の話をいただいた経験があります。とにかく好条件の求人に出会いたいという人は、エージェント利用は必須でしょう。

転職先の詳しい情報を聞ける

エージェントを利用すると、求人情報からだけでは読み取れない詳しい内部情報を聞けます。

具体的には以下のようなことです。

転職エージェント経由だからこそ知れる情報

  • 職場の雰囲気
  • 希望休の取得方法
  • キャリアアップと具体的な給与アップの数字など

また、どういった経緯で求人を出しているか教えてくれる場合もあるため、採用者側のニーズを知り、自分がそこに合っているかの判断材料にもなります。

給与交渉をしてくれる

転職エージェントを利用する大きなメリットの一つが「給与交渉の代行」です。

事前に希望年収を伝えておくと、希望に沿った求人を見つけるだけでなく、担当者が給与交渉をして、少しでも希望額に近づくよう採用者側に働きかけてくれます。

実際に私も登録時に希望年収を伝え、担当者の方に給与交渉をしていただき、給与アップに成功しました。

給与交渉は自力で行えますが、ほとんどの人は自分では言いにくいと思うのではないでしょうか。少しでも良い給与で転職したい場合は、エージェントの利用がおすすめです。

履歴書の添削をしてくれる

転職活動が初めてだったり久しぶりだったりする場合、履歴書を書くのも一苦労と感じる人もいるでしょう。

転職エージェントを利用すると、無料で履歴書の添削サービスを受けられます。

具体的に私が添削を受けた際は「〇〇法人さんは年月を西暦ではなく年号での記載を好んでいます」という指摘をいただき、無事に採用に至ったという経緯があります。

面接に同行してくれる

エージェントに登録しておくと、担当者の人が面接当日に同行してくれます。私も前回の転職では、担当者が同行してくれたおかげで、安心感につながり、とても心強かったのを思い出します。

面接に同行してくれた際は、担当者の口から強みや経験、スキルなどをわかりやすく採用者側に伝えてくれます。

ひとりだと緊張してしまいがちな面接も、担当者が同行してくれることで、安心感につながり、自分の思いを伝えやすくなるでしょう。

また面接の印象が良ければ、その後すぐに給与交渉を行い、より好条件で採用される可能性が上がります。

※転職エージェントが面接に同行しないケースも有ります

孤独に転職活動しなくて済む

転職エージェントを利用すれば、転職活動から採用までの間、担当者がサポートしてくれるため、仲間がいるような心強さを感じられます。

担当者によっては、本気で最高の転職先を見つけようと動き回ってくれるため、自分も頑張ろうという気持ちにさせてくれます。

一人での転職活動が不安という人は、エージェントの力を借りながら、理想の転職先を見つけてみるといいでしょう。

介護の転職エージェントを利用する3つのデメリット

逆に介護の転職エージェントを利用するデメリットは、以下の3つです。

介護職向け転職エージェントを利用するデメリット

  • 転職を急かされる場合がある
  • 担当者によって対応にバラツキがある
  • 応募のタイミングによっては不利になる可能性がある

上記はあくまで「こういうケースも有る」だけで、必ず発生するデメリットではありませんので、注意しておきましょう。

デメリットについて、一つずつ詳しい内容を見ていきましょう。

転職を急かされる

転職エージェントは、顧客である自分たちに転職してもらうことで採用者側から手数料をもらい利益を得るビジネスです。そのため、できるだけ早く転職をしてほしいのが正直な気持ちでしょう。

人によっては急かされていると感じ、担当者の連絡がストレスに感じるかもしれません。

その場合はエージェントではなく、まずは転職サイトを利用して、自分のペースで求人を探しながら転職活動することをおすすめします。

担当者によって対応にバラツキがある

人間によるサービスのため、担当者による多少の違いはしょうがないでしょう。しかし中には、希望条件に合わなくてもとりあえず多くの求人を紹介して、なんとか転職させようとする人もいるのが事実です。

同じエージェントを利用しても、キャリアアドバイザーのAさんは丁寧でスピーディーな対応なのに、Bさんは連絡しても、全然返事が来ないということもあります。

たとえ口コミや評判がいいエージェントでも、担当者による対応の違いがあることは頭に入れておきましょう。

参考:厚生労働省「介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査」

応募のタイミングによっては不利になる可能性がある

採用者側目線でお伝えすると、エージェント経由で採用した場合、けっして安くはない手数料が必要になります。

そのため、1名の採用枠に対して同時期に同じような経験や資格を持った応募者がいると、どうしても直接応募してきた人が採用されやすくなるケースがあります(直接応募の場合は手数料がかからないため)。

ただし、大半の介護施設では採用枠が複数名あることが多く、そこまで気にするデメリットではないといえます。

介護の転職エージェントの効果的に使う5つのコツ

介護の転職エージェントを効果的に使う、以下の5つのコツをお伝えします。

転職エージェントを公的に活用するコツ5選

  • 正直な希望条件を伝える
  • 即レスを心がける
  • NGな場合はハッキリ断る
  • 気になる施設は自分から提案する
  • 条件面は妥協しない

それぞれ詳しく解説するので、ぜひ転職活動の際に参考にしてみてください。

正直な希望を伝える

エージェントの担当者には、転職理由や希望年収、こだわり条件などは正直な思いを伝えましょう。

たとえば、前職は人間関係に悩んで退職したという気持ちを伝えておけば、人間関係が良好で働きやすい転職先を提案してくれるかもしれません。

また、自分が求めている年収を正直に伝えることで、担当者も本気で給与交渉をしてくれるでしょう。

また、希望条件を伝える際には年収や夜勤の有無等の条件に対して「優先順位」を伝えるのがおすすめです。

そうすることで、担当キャリアアドバイザーがより希望に合う求人を見つけやすくなるので、よりよい転職活動を行うためにオススメです。

即レスを心がける

即レスとは、相手の連絡に対してできるだけ早く返信することです。

即レスは本気で転職活動したいという意思表示であり、担当者に本気度を伝えるもっともわかりやすい手段と言えます。

私は即レスを心がけたことで、好条件の非公開求人が出た際、スピーディーかつ優先的に紹介してもらった経験があります。

担当者の信頼を勝ち取り理想の転職先を見つけるためにも、迅速な対応である即レスを心がけましょう。

NGな場合はハッキリ断る

希望条件にあった求人がない場合、どうしても条件とは違った求人を紹介されます。

たとえば「通勤時間は30分以内」という条件だったにも関わらず「通勤時間1時間の施設」を紹介し、面接だけでも受けてみませんか?と提案されることがあります。

担当者もなんとか採用につなげたい思いがあるため

私も以前、「話だけでも聞いてもらえませんか?」と粘られ、担当者の採用に少しでも近づけたいという気持ちが伝わりました。しかし希望条件とは異なるため、面接をしても気持ちが大きく変わることはないと判断し断りました。

自分の中でNGと判断した求人については、ハッキリと断る勇気も持ちましょう。

気になる施設は自分から提案する

転職エージェントを利用する場合でも、自分で求人検索することをおすすめします。なぜなら、希望を伝えたからといって、条件に合った求人を全て紹介してくれるとは限らないからです。

私が転職エージェントを利用する際は、転職サイトも同時に利用し、自分でも求人を探しながら、気になる施設をピックアップしています。

現在働いている施設もエージェントを利用して転職しましたが、施設自体は自分で探し担当者に詳しい情報収集や給与交渉などを提案しました。

担当者が代わりに動いてくれるからといって受け身になるのではなく、自分でも積極的に転職先を探すことで、理想の職場に出会える確率が上がるでしょう。

条件面は妥協しない

年収は年間休日、福利厚生などの条件面は妥協しないようにしましょう。

たとえば、担当者からの以下のような希望条件に合わない提案があっても、その要素が自分自身にとってどれだけ重要なのか?を考え、優先順位を決めていきましょう。

エージェントから提示される条件変更事例
  • (希望)年収400万→(提案条件)年収350万
  • (希望)年間休日110日→(提案条件)年間休日105日
  • (希望)16時間夜勤→(提案条件)8時間夜勤

年収はあくまで転職先を選ぶ基準のひとつですが、生活に関わる非常に重要な要素でもあります。

上記はあくまで一例ですが、自分が転職する理由を改めて思い返し、希望条件を妥協してでも転職したい施設なのかをじっくり考えましょう。

介護職におすすめの転職エージェント12社を紹介

当メディアでは、キャリアコンサルタントであるパオ助が、介護職におすすめの転職エージェント12社を厳選して紹介しています。

転職エージェントの利用は、リスクを最小限に抑えて、最高の結果を得るために非常に有効です。

ぜひ以下の記事を参考に、自分に合った転職エージェントを利用してみてください。

介護職が良い転職先を見極めるための3つのポイント

最後に、介護職が良い転職先を見極めるためのポイントを3つ紹介します。

  • 職場見学時の施設の雰囲気
  • 資格取得支援やキャリアアップ体制
  • 面接官の言動

どれも大事なポイントで、理想の転職を実現するための参考になるので、ぜひ詳しい内容もチェックしておいてください。

職場見学時の施設の雰囲気

施設見学では、職員や利用者など施設の雰囲気をチェックしましょう。主に、以下の点を注意深く観察してみてください。

施設見学の際のチェックポイント

  • 介護士をはじめとして職員は挨拶はしてくれるか
  • 働いている人と入居者の笑顔は見られるか
  • スタッフの言葉遣いは適切か
  • 施設の環境は整っているか
  • 臭いケアはできているか

挨拶や笑顔がなく言葉遣いも乱暴で、環境面が乱れており排泄物の匂いが管理されていない場合は、残念ですがあまり良い職場環境とは言えません。

もちろん、これらだけでは判断できませんが、良い職場を選ぶ際の一つの参考にしてみてください。

資格取得支援やキャリアアップ体制

資格取得支援があったり、明確なキャリアアッププランが示されていたりすると、人材育成に力を入れていることがわかります。

人材育成に力を入れていることは、働く人を大切にしている証拠でもあるため、良い職場の判断基準になります。

とくに未経験から介護職として転職する場合は、資格取得支援制度があると金銭的な負担を減らして資格を取れるというメリットもあるでしょう。

面接官の言動

面接官の言動から、職場の人間関係や働きやすさを垣間見ることができます。

かつて私が関わったある介護施設の面接官は、非常に横柄な態度で第一印象から最悪でした。

面接の中でも「やる気ある?」「介護以外の仕事もしてもらうけどいい?「休日のボランティア出勤は可能?」といった内容の質問を浴びせられました。

面接官の言動から、明らかに人を大切にしていないことがわかるため、良い転職先を見極める際の参考にしましょう。

介護の転職エージェントの注意点まとめ

介護の転職エージェントを利用すれば、自分が理想とする職場に転職できる可能性が上がるという大きなメリットがあります。

ただ、中には担当者とウマが合わず、エージェントの利用がストレスにつながる場合もあるでしょう。

そのため、介護の転職エージェントを利用する際は、なんとなくの気持ちでエージェントを選ばず、本記事で紹介した利用する際の注意点やコツを参考にしてみてください。

転職エージェントは、あなたの転職活動の最大のサポーターになってくれるでしょう。

>介護職におすすめの転職エージェント比較はコチラ!

この記事を書いた人

shima(津島武志)

介護業界17年目の現役介護福祉士。
日本福祉大学出身で、主な保有資格は介護福祉士や介護支援専門員、社会福祉士など。これまでに6回の転職を経験し、さまざまな介護施設を渡り歩く。その間に管理職や採用担当、転職サポーターなどの業務を担ってきた。