キャリアコンサルタントの年収は高い?低い?フリーランスとして稼ぐ方法や収入アップのコツについても解説!

収入イメージ キャリアコンサルタントについて

キャリアコンサルタントは「職業能力開発促進法」において2016年に国家資格に定められた資格で、「キャリアコンサルティングを行う専門家」としての活躍が期待されています。

キャリアコンサルタントは資格取得を目指す方が多い、人気の資格となっていますが、その収入は年収200万円~1,000万円まで幅広く、キャリアコンサルタントとしての実力や活動内容によって大きく左右されます。

本記事ではそんなキャリアコンサルタント資格取得者の年収や活躍しているフィールド、フリーランスとしての活動方法や収入アップのコツについて解説していきます。

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本記事では、「キャリコン資格って稼げる資格なのかな?」「フリーランスとして活動するにはどうすればいいのかな?」といった疑問にお答えします!

年収1,000万円も可能?キャリアコンサルタントの収入・給与について

2017年の労働政策研究所の調査によると、キャリアコンサルタント資格保持者の年収は日本の平均年収並の収入を得ることが出来ているようです。

年収としては年収1,000万円を越える資格者の方もいるため、高収入を狙うことも可能な資格と言えます。

キャリアコンサルタント資格保持者の収入労働政策研究報告書

年収
無し2.1%
200万円未満13.6%
200~400万円未満33.2%
400~600万円未満21.5%
600~800万円未満14.1%
800~1000万円未満7.5%
1000万円以上7.9%
キャリアコンサルタント資格保持者の年収

参照:労働政策研究報告書 No.200キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査

上記の「労働政策研究報告書」調査結果ではキャリアコンサルタント資格保有者の年収は「200~400万円未満」がもっとも多く33.2%を占めており、次いで「400~600万円未満」が21.5%となりました。

この調査ではフルタイムかパートタイムか等の働き方を問わず、かつ「キャリアコンサルティング以外の収入を含む」ため、これだけでキャリアコンサルタントの収入が高いか低いかを判断することは出来ません。

キャリアコンサルタントは年収1,000万円も可能!?

キャリアコンサルタントの資格保持者の収入は、年収200~600万円がボリュームゾーンとなっているようです。

しかし、1000万円を越える収入を得ている資格保持者が約7.9%もいることから、キャリアコンサルタントは実力次第で稼げる資格と言えます。

ただし、キャリアコンサルタントは名称独占であるものの、業務独占の資格ではない(キャリアコンサルタントではないと出来ない仕事は無い)ため、資格の取得そのものが収入に直結するわけではありません。

そのため、年収を上げていくためには工夫をする必要が有ると言えます。

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年収1,000万円を越えるキャリアコンサルタントが7.9%もいるなんて夢がありますね!

ただし、資格をとれば「年収1,000万円で雇ってくれる会社がある」というわけではないので、高収入を目指すには働き方を工夫したり、キャリアコンサルタントとしての実力を高め、差別化をする必要がありそうです。

キャリアコンサルタント/キャリアカウンセラーの年収は約584万円

また、職業情報提供サイト(日本版O-Net)を見ると、キャリアコンサルタントの平均年収は584.4万円となっています。

これは有資格のキャリアコンサルタントに限らず、キャリアカウンセラーもしくはキャリアコンサルタンという職種での統計情報となります。

参照:職業情報提供サイト(日本版O-Net)

この情報からも分かるように、キャリアコンサルタントは高収入を目指せる資格といえます。

ただし、現状ではキャリアコンサルタント資格が必須の求人は決して多くありません。そのため、年収アップのみが目的なら、資格取得よりも先に「キャリアカウンセラー」「キャリアアドバイザー」の仕事に就職して、そのうえで資格取得を目指すのも選択肢のひとつとして考えられます。

キャリアコンサルタントの収入と活躍のフィールドについての関連性

前述の労働政策研究所が行った調査では、キャリアコンサルタントの「現在の職場の業種」についてもアンケートを取得しています。

参照:労働政策研究報告書 No.200キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査

この調査報告書を見ると、キャリアコンサルタントの資格保持者がもっとも多く所属しているのは

  • 職業紹介・労働者派遣業:15%
  • 公務 職業紹介・職業相談:15%

となっています。

「職業紹介・労働者派遣業」は民間の「人材紹介・人材派遣業」等のことを指しており、「公務 職業紹介・職業相談」はハローワークなどの公的機関を指しています。

この事から、キャリアコンサルタントの資格をいかして働く選択肢として、実際の職業紹介・職業相談を行う人材紹介会社やハローワークで働いている方が多いことがわかります。

また、労働者派遣業では派遣する労働者にたいして「キャリアコンサルティングの機会を提供する義務」が有るため、最近ではキャリアコンサルタントの有資格者が社内に配置されることが多く、もし人材派遣会社での就職を検討している場合はキャリアコンサルタントの資格が有利に働く可能性があります。

人材紹介・人材派遣業で勤務した場合の想定年収

キャリアコンサルタント資格保持者が民間の「人材紹介・人材派遣業」 で働く際には、求職者対応を行う「キャリアカウンセラー」や「キャリアアドバイザー」等の職種で働くのが一般的です。

その際の収入面については、年収400~600万円程度になることが多いようです。

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人材紹介会社にオススメ!キャリアコンサルタント資格を取得するべき理由を解説

しかし、成果報酬型の企業に勤める転職エージェントのトッププレイヤーは年収が1,000万円に到達することもあるため、実力次第で大きく稼ぐことが可能な働き方となっています。

かくいう私も人材紹介会社で転職エージェントとして勤務しておりました。

人材紹介会社で働くにはキャリアコンサルタント資格は必須ではなく、実際、同僚の大半は無資格者でした。

ですが、私が資格取得に伴って営業成績が伸びたのを見た周囲の同僚も、徐々に資格取得を目指すようになっていきました。

キャリアコンサルタントの就業形態と年収・収入の関係性は?

それでは、キャリアコンサルタント資格保持者を、雇用形態別でみるとどうなるでしょうか。

労働政策研究所報告書のキャリコン資格保持者の調査では、企業に勤めている資格保持者のなかでも「正社員」の方が「非正社員」がより高い収入を得ている場合が多いという結果となりました。

雇用形態割合
正社員38.9%
非正社員28.8%
キャリアコンサルタントとしてフリー・自営10.9%
参照:労働政策研究所報告書No.200 上記の他にボランティア等の回答あり

意外と多い!?フリーランスとして活動するキャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントとして活躍するフィールドは、会社員としてだけではありません。

労働政策研究所の報告書では、「キャリアコンサルタントとしてフリーランス・自営」の割合が10.9%と高い数字が出ており、キャリアコンサルタントの約10人に1人がフリーランスとして活躍しています。

また、キャリアコンサルタントを専任で行っている人数は44.6%となっており、残りの55.4%は兼任でキャリアコンサルタントの仕事を行っています。

このことから、キャリアコンサルタント資格保有者はフリーランスとして活動する割合が高く、また、専任ではなく兼業としてキャリアコンサルティングを行っている人が多いことが分かります。

キャリアコンサルタントの収入アップの方法を解説!

先述したように、専任のキャリアコンサルタントとして生計を立てているのは半分にも満たない44.6%です。

人材紹介会社(転職エージェント)のトッププレイヤーになれば年収1,000万円も夢ではありませんが、ここではキャリアコンサルタントとしての収入をアップさせる方法について解説します。

方法①マッチングサービスに登録しよう!

資格創設当初は活動場所が少なかったキャリアコンサルタントですが、現在はWEBでキャリア相談を行うサービスも普及しつつあり、キャリアコンサルタントと相談者をマッチングさせるサービスも有るので、そういったサービスに登録することでキャリアコンサルタントとして活動することが可能です。

最初はマッチングサービスでキャリアコンサルタントの仕事をしつつ、本業で人材紹介・人材派遣の仕事をするのが、年収をアップさせる方法のひとつと言えるかもしれません。

キャリアコンサルティングの普及と共に、こういったキャリコンのマッチングサービスは今後も増えてくると予想されますが、サービスの特徴をよく調べて、自分自身に合うものに登録しましょう!

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方法②カウンセリング単価引き上げを検討しよう!

マッチングサービスの利用有無に関わらず、自身のキャリアカウンセリングの単価を引き上げることも、収入アップの手段のひとつとして考えられます。

一般的なカウンセリングの相場は5,000~10,000円/1時間ですが、この単価設定は収入を左右する重要な要素となります。

当然のことですが、カウンセリングの単価を引き上げるためには相応の付加価値の提供が必要になるので、より高い収入を得ていくためにも、キャリアコンサルタントとしての自己研鑽を怠らないようにすることが必要です。

フリーランスとして活動するには?

先述したように、フリーランスとして活動するキャリコン保有者は10人に1人の割合となっており、フリーランスのキャリアコンサルタントとして活躍する方法として、様々な選択肢があります。

キャリアコンサルタントは職業の選択や職業生活設計、又は職業能力および向上に関する相談に応じ、助言や指導を行うキャリアコンサルティングのプロです。

そのため、フリーランスとして活躍する際も自然と「キャリアコンサルティング」「キャリア相談」の仕事が多くなります。

さらに、キャリアコンサルタントを目指す方の試験対策を有料で行っているキャリコンも多数おり、実務経験をしっかり積んだ後の働き方の一つとして、検討してみるのもいいかもしれません。

しかし、いずれの場合もキャリコンが求められる仕事の総量は多く有りません。

そのため、「キャリアコンサルタントとしてどんな強みを持っているか」「どんな人の支援をしたいのか」を明確にして、他のキャリアコンサルタントと差別化を行う必要が有ります。

フリーランスの活動例

キャリアコンサルタントの仕事を中心にフリーランスとして活動している方は多く、専業として整形をたてている方もいますが、兼業の方も多く、様々な活躍方法があります。

例えば、キャリアコンサルティングの仕事をしつつ、キャリアコンサルタントを育成する講師業をされていらっしゃる方や、社会保険労務士等のキャリコンと相性のよい資格と組み合わせて仕事を作っている方もいらっしゃいます。

さらに、前述したように「キャリアコンサルタント試験対策」を行うことで収入を得ているキャリアコンサルタントもいるため、実務経験が十分で「後進育成に携わりたい!」という想いのある方は検討してみるのもいいかもしれません。

また、「専門実践教育訓練給付金」を受ける際に必要な「訓練前キャリアコンサルティング」は、通常ハローワーク等の公的機関で受けられる方が多いですが、実は公的機関で受けないといけないわけではありません。

(下記記事を参照。※詳細は最寄りのハローワークにご確認ください)

年間かなりの人数が専門実践教育訓練を受けることが想定されるため、この「訓練前キャリアコンサルティング」を受注できるようになれば、キャリアコンサルタントとして安定した収入源にすることも可能です。

キャリアコンサルタントの収入のみでは独立は困難な理由

ここまでキャリアコンサルタントの年収や活動方法についてご紹介してきましたが、キャリアコンサルタントの仕事のみで独立して生計を立てることは、現状では非常に困難だと感じています。

私は、大きな要因は二つ有ると考えています。

その要因は

  1. キャリアコンサルタントは業務独占資格ではない
  2. 日本にキャリアコンサルティングが浸透していない

の2つです。

順番に解説していきます。

理由①:キャリアコンサルタントは業務独占資格ではない

キャリアコンサルティングは、「業務独占資格」ではありません。

つまり、ャリアコンサルタント資格を取得していない方でも、キャリアコンサルティングを行うことが可能ということです。

例えば、人材派遣会社では派遣労働者に対して「キャリアコンサルティングを受ける機会の提供」が義務になっていますが、そのキャリアコンサルティングを実施するのはキャリアコンサルタントでなくてもOKとされています。

そのため、「キャリアコンサルティングが必要な場面」でも、必ずしもキャリアコンサルタント資格を持っている方が行うわけではなく、資格を持っていても仕事がないという状況の要因のひとつになる場合があります。

理由②:日本にキャリアコンサルティングが浸透していない

キャリアコンサルタントのみで独立が困難なもうひとつの要因は、「日本にキャリアコンサルティングが浸透していない」ことです。

社会のデジタル化に伴って働き方が大きく変化している現代社会では、キャリアコンサルタントが求められる役割や期待が大きくなっていることを感じます。

ですが、キャリアコンサルティングはまだ日本社会に十分に浸透しているとは言えず、私自身も資格取得のための学習を始めるまではどういった場面でキャリアコンサルティングが必要になるのか、どこで受けられるのかすら知りませんでした。

また、「キャリア相談=転職」と考えている方も多く、結果的に転職エージェント(人材紹介会社)でキャリア相談を無料で提供しているケースも多くあります。

このように、「キャリア相談」に対して費用が発生するという文化にまだ馴染みがないため、キャリアコンサルティングの仕事そのものがまだ多くないのが現状です。

そのため、キャリアコンサルタントのみの仕事で独立するということは、非常に難易度が高いといえます。

転職エージェントでもキャリア相談は可能ですが、あくまで職業紹介の一環として行うので、純粋なキャリアコンサルティングの提供は難しいのケースが多いと感じてます。

より働きやすい社会の実現のため、キャリア相談そのものが当たり前になる文化を作っていきたいところです・・・!

キャリアコンサルタント資格取得の難易度

キャリコン合格率推移(第19回まで)
キャリアコンサルタント合格率推移

キャリアコンサルタントとして活動するためには、国家試験に合格してキャリアコンサルタント名簿に登録する必要があります。

では、キャリコン国家試験の難易度はどれくらいでしょうか。

結論からお伝えすると、キャリアコンサルタント資格の取得は難しくありません。

キャリアコンサルタント試験は学科試験と実技試験の2科目から構成されていますが、2科目同時受験の方の合格率は概ね40~60%で推移しており、比較的高めの合格率となっています。

また、科目合格制度があることや、1年に複数回受験が可能であることから、諦めずに挑戦を続ければ資格取得そのものは難しくありません。キャリアコンサルタントとして活動したい方は、まずは資格取得を目指しましょう!

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キャリアコンサルタントになるには養成講座に通うべし

キャリアコンサルタントになるには、養成講座を修了して受験資格を得たうえで受験をすることが一般的です。

3年以上の実務経験を積めば養成講座に通わなくても国家試験に挑戦することは可能ですが、養成講座に通っていない独学の方の合格率は実は低くなっており、学科試験は10ポイント、実技試験は20ポイントも差が出ています。(下表参照)

受験資格受験者数合格者数合格率
養成講座修了4,1742,72766.3%
実務経験39717744.5%
【第18回】受験資格別の実技試験合格率

「養成講座修了生の合格率の方が高い」という結果から、試験においては「体系的にキャリアコンサルタントの基本を学ぶことが出来る」養成講座を修了することが、より確実に国家資格を取得する方法だといえます。

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キャリアコンサルタントの年収についてのまとめ

キャリアコンサルタントは「人材紹介・人材派遣会社」や「公的な職業紹介機関」での需要が高く、高年収を狙うことが可能な資格です。

フリーランスとして独立するにはハードルの高い資格となりますが、今後はセルフ・キャリアドックの普及にともない「企業内キャリアコンサルタント」が一般的になると考えています。

今後、セルフキャリアドックが普及すればキャリアコンサルタントの需要はより高まると想定されます。

そのため、今のうちに資格を取得して実務経験を積むことは、今後の自分自身のキャリアを考えていく上で、選択肢を広げる助けとなるでしょう。

興味がある方は、まずは資格取得を目指して自身に合う養成講座等を探して、説明会などに参加してみましょう!

この記事の筆者
キャリアコンサルタント
パオ助

介護業界専門の転職エージェントで両面型担当者として勤務後、今はマーケティングとキャリアコンサルタントを両立中。
キャリアコンサルタントとして、人材業界や介護業界についての情報を発信中!転職エージェントや人材派遣会社で勤めている方々全員に「キャリアコンサルタント」の資格を取得してもらうのが夢。
資格取得の難易度や、おすすめのキャリアコンサルタント養成講座の情報等を発信していきます!
Twitterでは緩めの発信をしているので、よければフォローしてください。
 
【保持資格】
・独学で国家資格キャリアコンサルタント1発合格!
・2級キャリアコンサルティング技能士も独学で合格。
・その他保持資格:衛生管理者、個人情報保護士
 
【好きなカウンセリング技法】
・来談者中心カウンセリング
(パーソンセンタード・アプローチ)
 
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